地域によって多少の違いはあるにせよ、日本のゴミの分別は燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチック、アルミ、乾電池、缶、古紙・・・と細かく分かれていますね。そしてそれぞれに適した方法で処理され、リサイクル出来るもの再利用され、有効に活用されているのだと思います。さて、メキシコのゴミ事情、ここに来て驚いたことはこのゴミ区別が無いことです。「日本のように細分化されていません」と言っている訳ではありません。完全に「分別が存在しない」のです。環境の為とはいえ、面倒だなと思わずに居られないくらいのゴミの分別レベルに慣れてしまっていた私に最初に浮かんだのは、「ゴミ分別作業をされている方に申し訳ない」という罪悪感でした。個人レベル、家庭レベル、企業レベルで分別していれば二度手間を省けますよね。実際に体験したことはないですが、ゴミを分別する作業が精神的にも肉体的にも重労働であることは想像に難しくないですよね。ところが、です。収集されたゴミは、メキシコでは分別されないのです。各家庭や企業から分別されずに出たゴミは、そのままトラックで認可された投棄場へ運ばれ捨てられるのです。焼却もありません。ですから投棄場が一杯になっては次の場を作り、また一杯になったと言って次を探すのです。国土が日本の5倍とは言え、環境の為にも、こんなことを続けていていい訳がありません。投棄場周辺住民の異臭などに対する苦情も耳にします。当然です。新しいゴミ投棄場予定地の周辺住民は建設反対と唱えます。これも当然です。メキシコでも最近は本当にモノにあふれ、人々の生活が豊かになるに従い、一人当たりのゴミ排出量は増えていく一方でしょう。想像するだけで危機感が募ります。それでも最近では企業等で、オーガニック系、紙類、プラスチック、その他、というようにゴミの分別を実施している状況も見受けられるようになってきましたが、一方でオーガニック系ゴミ用のゴミ箱にプラスチックが捨てられていたり、と、人々の意識の低さを目にすることもしばしば。「企業で分けたところで、最終的には全て一緒に捨てられるのだから、意味がない」という意見も聞きます。これが本当なら、確かにそうですね。この点の実際のところはよく分かりませんが、少なくとも紙、ダンボール等はリサイクルされているようですので、リサイクルという概念は無いわけではないのですね。企業から始まったばかりのゴミ分別、意識が家庭レベルそして個人へと繋がっていくことを一外国人として願っています。