今どこの自治体も、ゴミの分別に力を入れています。その分別の幅は地域によって様々ですが、どちらにせよ一手間掛けなければいけないのは共通。正直言って、「面倒くさい」というのが本音ではないでしょうか。では、いったいなぜ、ゴミの分別が必要なのでしょうか。最も身近な理由としては、どこもゴミの最終処理場の稼働がいっぱいいっぱいで、しかもそれにかかる燃料費がうなぎのぼりに。どの事業所も、大きな赤字を抱えているのです。以上が逼迫した大きな理由ですが、それと同時に、これを機会に今の資源を排出するばかりの社会から、資源を再利用する循環型社会に変えていこうという考え方を推進する流れが主流になりつつあるからでしょう。この循環型社会とは具体的にどんなものかというと、ゴミの分別の基本的な目的となる4つのR(4R)の考え方で作る社会のこと。ゴミの減少(リデュース)・再利用(リユース)・再資源化(リサイクル)そしていらないものは断る(リフューズ)、この4つのRでゴミそのものを減らしていき、また新しい資源へと変えていこうというものです。これによって、ごみ処理にかかるエネルギーも減り、そのことで温室ガスの排出量も減少できるという環境問題へも良い効果が見込まれます。また、新しいエネルギー資源を開発するといった意味でも注目されているのです。まさに、一粒で二度おいしいといった解決方法と言えるのではないでしょうか。さて、一口にゴミといっても色々ですが、大きく分けて個人が出す「一般廃棄物」と主に企業が排出する「産業廃棄物」の2つがあります。このうち、一般廃棄物は先にあげた方法で処理されますが、なんと毎日1人あたり1kgものゴミを出していると言われています。これだけでも多いのですが、年間4億トン以上ともいわれる産業廃棄物はさらに膨大で、しかもその処理の方法がとても複雑。中には高額の処理代が必要とされ、その負担を嫌って勝手に山などに不法投棄されるものもあるのです。すると、そこから有害物質が漏れだして辺りの生態系を壊すなどの例が各地からあげられて、今大きな社会問題化しています。大量に出されたゴミの処理は、決して自治体や企業だけでなく、個人一人一人が考えなければならない問題です。まずゴミを分別することで、それがどのような効果があり、どのようにリサイクルされて再び資源となっていくのか、ということを知ることが大切なのではないでしょうか。