うつ病が増えている現代日本。同時にゴミ屋敷問題も増えています。この二つは実は関係があります。うつ病になると部屋の片づけができなくなることが多いからです。それが悪化するとやがて汚部屋はゴミ屋敷になります。うつ病とはもともと責任感の強い真面目なタイプがなりやすいとされているのに、なぜそうなってしまうのでしょうか。うつのなり始めは何も手につかなくなることが多いものです。何をするのも億劫になり、体が重く感じられます。目の前で部屋が散らかっていても、どうにかしなくちゃと思うけど体が動かない。掃除はしなくてもすぐに死ぬわけじゃありません。数日サボっても十分に生活できます。しかしやらなければ確実に日々汚れていきます。明日やろう、そのうちやろうと思っているうちにどんどん部屋は散らかりってゆくのです。そして散らかった部屋を見て「ああ、やっぱり自分は駄目な奴なんだ…」とうつ病を悪化させてしまう悪循環が完成してしまうのです。このままじゃ駄目だとわかってはいても、一度ゴミ屋敷になってしまうとどこから手をつければいいのかわからなくなります。誰かに助けを求められればよいのですが、汚い部屋を見られるのが恥ずかしくてそれも出来ない。そのまま悶々とした日々を過ごすのですから病気もよくなりません。そういうケースが今、増えているのです。ではどうしたらよいのか。まずうつ病は病気ですから病院へ行って病気のプロである医者に助けを求めるべきです。今はよい薬もありますから、進退を繰り返しながらも完治した人もいます。そして部屋も掃除しなければなりません。急ぐ必要はありませんが、できる範囲で少しずつ片づけるようにしましょう。実は掃除というのは精神的にとてもよい効果があります。世の中、努力したからといって報われるとは限りませんが、掃除はやればやっただけ綺麗になります。「やってみたら目に見える効果があった、自分にもできた」これは精神の安定にとてもいい薬です。無心で窓を磨いたり、延々ゴミ拾いをしたりするのは精神病患者の治療にも取り入れられているほど効果が期待できるのです。何かのきっかけで大掃除を始めたうつ病患者が、ゴミ屋敷を綺麗サッパリ片づけ終わったころ病気も完治していた…なんて例もあるくらいです。まずは目の前のごみをごみ箱に入れる、その程度でいいのです。千里の道も一歩から、です。ただし一つだけ注意。うつ病の時は判断力が鈍っているもの。捨てていいのかどうか迷うものは後回しにするか、頼れる人に聞いてみてから処分を決めたほうが無難です。